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2005年06月20日
 ■ 誰が「ニート」「フリーター」になるのか?
再生産される日本の階層社会

 若者バッシングの新たな言葉?

 「ニート」と言う言葉が流行っている。きっかけは一年前に玄田有史が『ニート フリーターでもなく失業者でもなく』(幻冬社)を出版したことによる。

 「ニート」とは、「Not in Education(学校教育) Employment(雇用) or Training(訓練)」の頭文字「NEET」を取ったもので、もともとはイギリスで低階層の若年無業者の就業支援をするための政策用語だった。

 それが日本で驚くほど急速に広く「受容」されたのは、低階層の若年無業者への理解がイギリス以上に深まっていたからでは、もちろん無い。多くは、「ニート=仕事もしないで親や社会に寄生している若者」と言うイメージの下、若者バッシングの新たな言葉とし口にしているのが現実だろう。

 では「ニート」、それに九〇年代から増加し続けている「フリーター」とは、いったい何だろうか。何故、生まれたのか。そして、誰が「ニート」「フリーター」になるのか。その意味するところを考えてみたい。

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