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2011年01月18日

 ■ 1/30 「脱成長」の必要性と可能性(座標塾・京都)

みなさまへ

 寒い日が続いていますが、お元気のことと存じます。

 さて、この度、「座標塾・京都講座」を開催することになりました。今回は「座標塾」塾長の白川真澄さんと、ジュビリー関西やATTAC京都で活動されている内富一(まこと)さんをお招きし、「脱成長の必要性と可能性」というテーマでお話していただきます。

 年末年始、幼い子どもや高齢者など、社会的弱者の悲報が相次ぎました。同時に全国に広がった「タイガーマスク」現象は、貧困や格差を許さず「分かち合い」こそ大切である、という社会の総意を示して余りあります。

 時代は大きく転換しようとしています。「右肩上がり」を前提とした社会の仕組みから、「成長」を目標としない、あるいは、「成長」を必要としない社会を構想し、一歩前に出るときではないでしょうか。

 ご多忙の折りとは存じますが、是非、「座標塾・京都講座」にご参加下さいますよう心からお願い申し上げます。


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                 2011年・冬期

      座┃ 標┃ 塾┃・京┃ 都┃ 講┃ 座┃
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     ~「脱成長」の「必要性」と「可能性」~

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  (1)先進国に「脱成長」せまる「気候正義」運動
       内富一(まこと)さん(ジュビリー関西)

        http://d.hatena.ne.jp/Jubilee_Kansai/

  (2)民主党政権の新成長戦略と「脱成長社会」の可能性
        白川真澄さん(『ピープル・ズプラン』編集長)

         http://www.peoples-plan.org/

    (座標塾)http://www.winterpalace.net/zahyoujuku/

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  ▽日時 2011年1月30日(日)午後2時~5時

  ▽場所 喫茶うずら(黄色いビルの1F)

      京都市伏見区深草西浦町6-31
      電話 075-642-8876
      アクセス 京阪「藤森駅」下車 徒歩10分
   地図 http://mamoru.fool.jp/blog/uzura.jpg

  ▽受講料 1,000円(コーヒー付き)

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  【主 催】京都工人社

       京都市伏見区納所星柳17-2
       セントラルハイツ淀607 五十嵐気付
       電話・FAX 075-632-1389
       mamorukun@nike.eonet.ne.jp
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 ●座 標 塾 ・ 京 都 講 座 の よ び か け


 昨年NHKが放映した「無縁社会」は大きな衝撃を与えました。毎年3万人2千人もの人が誰にも看取られずに死亡(無縁死)している、というのです。自殺者の数も12年連続で3万人をこえました。GDPで中国に抜かれたとは言え(統計発表はまだ)、依然として世界に冠たる「経済大国・日本」での出来事です。

 民主党政権は、今、「新経済成長戦略」を唱え、原発輸出、法人税減税、環境・介護・医療などへの投資による「景気回復」を目指しています。「新経済成長戦略」によって雇用が増え、財政が安定し、社会保障が強化され、人々が幸せになる、という見立てです。

 しかし、もはや誰も「新経済成長戦略」が成功するとも、成功したとしても、それが自分の安定した生活や充足した時間につながるとは、思っていないでしょう。企業を主体にした「経済成長」をむりやり実現しようという手法こそ、「人間の不幸」の原因となり、「自殺」や「無縁死」を生みだし、さらに、「大地といのち」を破壊していることに、人々は気づきはじめています。

 では、私たちは、どのような社会にむけて、舵を切ればよいのでしょう。

 「北」の経済成長が生み出した温暖化によって、最も被害を受けている「南」の人々は「大気の脱植民地化」(コチャバンバ民衆合意)を求めて「気候正義」の運動を始めています。私たちがこれに応える道は、被害を受けている「南」の人々と「発展」を分かち合える水準にまで、「北」の経済と生活スタイルを「縮小」(脱成長)することです。

 そして、その道は、「北」の私たちが、より少なく労働し、より少なく消費し、より良く生きる社会につながるでしょう。自由時間の拡大は、労働中心の(「無縁社会」と裏表の関係にある)「社縁社会」を超えて、「連帯社会」へと私たちを誘うはずです。

 「脱成長」をキーワードに、グローバル化した競争社会に風穴をあける議論を、共に行いませんか。

2011年 正月 京都工人社

投稿者 mamoru : 2011年01月18日 22:11

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