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2009年12月13日

 ■ 青木雅彦著作 出版賛同金のよびかけ

 「今年」、大切な友人を失いました。反戦ドタバタ会議のメンバーで、自衛官人権ホットラインの事務局を共になってきた青木雅彦さんです。 「今年」にカッコを付けたのは、亡くなったのは本当は去年の三月のことで、それを私(たち)が知ったのが、2009年の正月が明けたころだからです。正直言うと、彼が亡くなったとこともさることながら、それを一年以上も知らなかったことに、ショックをうけました。
 4月に友人らと小さな、しかし、心のこもった「偲ぶ会」を催しました。その参加者を中心に、青木雅彦さんの著作を本として残す事業が動き出しています。私もその動きの末席にすわらせていただいています。このエントリーを読まれた方で、青木雅彦さんを知っている人がいましたら、ぜひ賛同カンパをお願いします。


 

        青木雅彦著作 出版賛同金のよびかけ


 2008 年3 月、52 歳で他界した青木雅彦さんは、学生時代から反軍・反戦活動を志し、以来その博識と語学力を下敷きに独自の鋭い分析を加えた多くの文章を発表してきました。米・英の資料や防衛省の文献も視野に収め、その背景を合わせて読み解いたそれらの文章は、日本の平和運動に大きな貢献をなしました。

 青木さんは実質的な果実をもぎ採るための「実現主義」を掲げ、1991 年には軍事費半減への具体的道筋を描いた「ハーフオプション」を世に問いました。既成運動体の限界を越えようとするこの提言は大きな反響をよぶところとなります。

 その前後も、雑誌への寄稿、講演、インターネットを通じての発信にとどまらず、運動体の立ち上げや現地での抗議行動など、揺るぎない立ち位置からの活動を貫いてきました。

 私たちは、彼の真摯な生の足跡と知の業績を広く知っていただきたく、厳選した文章から成る一本(略歴・年譜、解説付300 頁)を編むことを思い立ちました。現在作業の途上にあります。

 ここに出版賛同金のよびかけをさせていただく次第です。

2009 年12 月

青木雅彦著作 出版委員会

   足立修行(代表) 湯浅一郎 和田喜太郎 高橋幸子 中井邦彦 落合祥堯
   三室勇 太田修 近藤雅雄 大塚岳史 五十嵐守(順不同)


                            記


 1、出版賛同金1口=5,000円
   *1口につき完成本3冊を贈呈します。複数口賛同いただければ幸いです。

 2、郵便振替口座 00940-3-272182 青木雅彦著作出版委員会
   *同封の振替用紙をご利用ください

 3、出版の内容
   □題名『ハーフオプション軍事費を半分に―市民からの提言』(仮題)
   □規格A4版約300頁*詳しい目次は裏面参照
   □予定価格2,100円(税込み)
   □出版社草莽社(京都市)
   □出版期日2010年3月予定
 4、連絡先
   宇治市木幡熊小路38-9 ユニ宇治川5-709 足立修行気付
   TEL/FAX 0774-33-0851

『ハーフオプション軍事費を半分に―市民からの提言』(仮題)
  青木雅彦著作           (目次予定)


 1章 ハーフオプション―市民からの軍縮提言―

   HALF OPTIONて何や(1991年)
   HALF OPTION 具体案編(1991年)
   HALF OPTION 運動編(1991年)
   HALF OPTION 実践編(1991年)
   この激動の時代に腐敗した政治家に「軍縮」を任せておけるか(1992年)
   軍事「貢献」と「何もしない」との間に選択肢は無いのか?
    ―「実現主義」の思想と行動を(1992年)

 2章 「実現主義」―「現実主義」からの脱却

   知られざる「某重大事件」―ガイドライン制定から十年がたった(1998年)
   アンポは「終わった」―90年代は民衆のポスト安保構想を創りだせ(1990年)
   ソ連艦隊消滅?ああなつかしい「ソ連の脅威」いまいずこ? (1993年)
   封じ込めから大規模地域紛争対処へ―米新戦略を公表(1993年)
   軍縮オンブズマンの設置を(1994年)
   市民不在の防衛政策を問う―「防衛計画の大綱」とは何か(1994年)
   NPTと非核法を考える―ヒロシマ・ナガサキから五〇年目に(1994年)
   「安全保障」費用の分配を問う(1995年)
   市民が声を上げなければ軍事費は減らない(1995年)
   地位協定の問題を具体的に考える(1995年)
   「代替兵器」を求める軍産癒着複合体(1998年)
   イタリア低空飛行事故でパイロットに無罪判決―日本でも墜落事故続発(1999年)

3章 時代を読み解く

   北京での血の弾圧に語られなかったもう一つの戦争―治安弾圧を考える(1999年)
   『朝雲』から見る自衛隊(1994年)
   「壮大な愚考」を再考する(1995年)
   中仏の核実験の考察―その心理と論理― (1995年)
   「周辺事態」を先取りした環太平洋合同演習―リムパック98 (1998年)
   新ガイドライン~周辺事態法に至る歩み(1999年)
   如何にして「周辺事態」は「武力攻撃事態」と一体化するか(2002年)
   ふたつの9.11 Before & After ―日本の何が変わったのか、変わるのか(2005年)

4章 青木雅彦の眼光

   戦争とタバコ(1989年)
   天皇死去にあたっての特別声明(1989年)
   意見陳述書「大うそ」の歴史(1992年)
   今月の言葉
    徳富蘆花(1990年)
    トルストイ(1990年)
    与謝野晶子(1990年)
    マーク・トゥエイン(1991年)
   書評
    『隠された核事故』(1989年)
    『レイド・オン・トーキョー』(1992年)
    『情報公開法でとらえた在日米軍』(1993年)
    『ゴーマニズム宣言』(1993年)
    『民間防衛』(1995年)
    『TIME ALMANAC 1995』(1995年)

   悪魔の辞典(1992~1996年)


投稿者 mamoru : 2009年12月13日 20:03

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